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~HOTELに学ぼう~2

新春の“ホテルに学ぼう”は、札幌グランドホテルからスタートです。


こちらのホテルは06年の12月に大規模にリニューアルを行っています。

立地の中途半端さが災いしてか、気になりつつも、なかなか行く機会に恵まれず、
私としては、今回がリニューアル後初の“視察” となりました。

・・・ということで、リニューアルしてから約2年たった札幌グランドホテル

070.jpg


リニューアルテーマは“Grand in Grand”

つまり「ホテルの中のホテル」という意味です。

創業70余年の歴史の中で培われた伝統と格式がもたらす空気感はそのままに、
さらなるエグゼクティブな世界も醸し出しています。

ちなみに、創業は1934年、北海道初の本格的な洋式ホテルとして誕生した老舗中の老舗ホテル

披露宴はグランドホテルで。。。というのが、ある種のステイタスとされた時代もありました。

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                                  お花もお正月仕様でのお客様のお出迎え
                                 フラワーベースはステンレスを溶接して仕上げたもの
                                  

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こちらはバラをモチーフにしたオブジェのあるベンチ



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                              シックでなまめかしい巧みなライティングで、訪れる人々の
                              期待感を煽ります
 

歴史があるホテルともなると、リニューアルにあたってはリスクが付きモノです。


“時”がもたらす“味”と躯体はそのままに、新しいトレンドやカルチャーを上手にコラボレーションし、
より進化させ、変化させていく。。。既存の選別の見極めの作業が非常に難しいのです。


例えば、メインロビー

長年培親しまれ、築き上げられてきた、ホテルのシンボルともいえるその空間と
伝統を守りながら新しいデザインとどう共存させ折り合いをつけるのか。。。


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オニキスを用いた石柱の部分は役目を終わらせず、昔の記憶を留めています

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                                  トレードマークのスズランは昔の面影を残し・・・
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インテリアデザイナーにはロサンゼルスの第一線で活躍されていた牛建 務氏が担当
アメリカ建築学会賞、DDA優秀賞など受賞作が多数あり、華麗な遍歴の持ち主です



また、リニューアルでもうひとつ、最大の難問があります。

それは、コスト面。。。

実際に具体化してくるに連れて、思った以上に躯体や設備等に予算がかさみ、
場合によっては当初の計画を大きく変更せざるを得ない局面を迎えることもあるのです。

こちらのホテルもご多分に洩れず・・・

当初考えていたデザインの方向性を大きく変更し、大きなコストが掛かる素材を使わずに、
あくまでも新しいデザインの方向を示す方法を考え、カジュアルでシンプルなデザインの提供を試みた。


とのこと。

確かに。。。
そのあたりの努力は、なんとなく伝わってきたような気がします。

私たちが感性を楯に、良い、悪いを批評するのは簡単なことですが、そういう裏話的ストーリーを
踏まえて建物内に視点を落とせば、心の中にも新しい扉が見えてくることも・・・
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                                 「GRAND IN GRAND」のエレベータホール内
                                 黒を基調とした重厚でシャープな印象
                        
                                 厚さ8mmのブロンズミラーを使用
                                 枠は真鍮を使い、単なる無機質だけではない
印象に
                                 
      

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黒という色から発信される圧倒的な存在感と豊かな質感が、様々な表情で繊細なニュアンスまでも伝えます。



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こちらも以前の記事でご紹介したCRSS HOTEL同様黒ベースに差し色はインパクトのある赤。

和のコーディネートをプラスすれば、ミステリアスで妖艶、オリエンタルなムードのある空間が
たちまち完成します。

赤と黒はお互いに強烈な個性のある強い色なので、組み合わせ次第では
想像以上の効果が期待でき、見る人に鮮烈な記憶としてインプットさせることも可能なのです。

ここで重要なのが、黒の空間の中の赤の割合です。

ファッションでも共通して言えることですが、基本的に赤は膨張色なので、少しの割合でも
目の錯覚を起こし、多用しすぎてしまうと、程よい差し色で視覚の刺激の効果を演出したつもりでも、かえってそれが逆効果の結果を招くことになるので注意が必要。。。



117.jpg
    床からのライティング 
明かりの重心を下に持ってくることで、空間に安定感と落ち着きが生まれます


実際には、窓からの自然光なども入ってきていたので、
独特の雰囲気とまでは至らなかったのが残念。。。

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人々に宿るイメージを温存させながら、色彩のグラデーションでのメリハリ、
明と暗、直線と曲線などの見た目のハッキリとした変化はもちろん、一見曖昧ともいえるテイストの
確立など、印象の部分での調和も目新しさをアピールする上では、大事なリニューアルの要となるのでしょう。

ボリュームがある空間ほど、統一感やまとまりを重視しすぎると、空間が単調になりがち。

例えば、和と洋、ミニマムとグラマラス、クラシカルとモダン、スイートとビター などなど、
本来相反する2つのテーマをいかに融合させて、完成度の高い空間を創りだすのか。。。


0から造るデザインと、既存のものとのバランスを考えて造るデザイン。。。

見方を少し変えれば、観点も異なり、違った視点で見えてくるものがあるはず。

次回は、その先のレストランでお会いしましょう。
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  1. 2009/01/06(火) 01:39:09|
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